2011.12.04 GP-Mistral Rd.3

今日は埼玉・吉見町で開催されているシクロクロスのシリーズ戦、GP-Mistralに参加してきました。

シクロクロスという競技は元々ロード選手のウィンタートレーニングとして始まったものだそうです。
なので、ロードのシーズンが終わった秋口から春先にかけてのシリーズ戦が組まれています。
最近流行の兆しあり気なこのカテゴリ、年々参加者も増えている様子で、530首謀者のrqmdq437さんが積極参戦中。
私も興味はあったので去年一度見に行きましたが、あまりの過酷さにすっかり意欲減退。昨シーズンは走らずじまいでしたが、今年は530でチーム登録した(された)ので、怖いもの見たさで参戦してみることに。
今回はシクロクロス車導入でモチベーション高いTAKEさんも一緒。JCRCといい今回といい、TAKEさんにはいつも背中を押してもらっている感じです。ありがとうございます。

とは言え、シクロクロス車はおろかマウンテンバイクも持っていない私。
幸いクロスバイクがマウンテン系のパーツで構成されているので、それで参戦することにしました。
ただ、タイヤがほとんど溝なしになってしまっていたので、レースまで残り数日になってから慌てて買いに走りました。
が、シクロクロス用のタイヤなんて在庫しているところもほとんどなく、何とか調達できた700×32Cのタイヤもノブ低めの街乗り用と思しきもの。
バイクもなんちゃってな上にこのタイヤ…。
体力的にもオフという名目でだらけまくった生活を送っているだけに不安要素たっぷりです。

で、予想通り、いや予想の斜め上を行くレベルの過酷すぎるレースでした。
走っているときは本当にキツかった…。
二度とやるかっ(怒)とゴール直後は思いましたが、帰宅後、何故かシクロクロス車を物色している自分がいます。
ロードレースとはまた違った不思議な魅力がありますね。
記憶を辿りつつ振り返りです。

レース前日の晩は館林にてお食事会。会場の吉見町までは1時間弱で行ける距離なので館林市内に1泊することに。
素泊まり4,000円の安宿を選択しましたが、期待斜め上を行く場末感に驚愕。
が、しこたま飲んで帰ったので気にならず。

当日は5時半起床、6時出発。
今日のレース、私の出番は最終レースで2時過ぎスタート。
レースだけなら午後からでも全く問題ないのですが、試走が7時〜8時の1時間のみ。
ただでさえ未体験のシクロクロス。試走もしないで臨むのは自殺行為なので、たとえ現地で6時間待ちだとしても朝イチで行かなければならないのです。

館林からなら大して時間もかからないだろうと踏んでいましたが、意外と遠かった…。
たっぷり1時間かかって到着。
既にTAKEさん、rqmdq437さんは到着済み。

慌ただしく準備して試走スタート。
昨日の雨の影響こそ意外と少なく、泥濘路は比較的少なかったものの、そもそもオフロードを走ること自体初体験。
で、路面が斜めになっている部分でいきなりスリップダウン。スタート1分弱でいきなり落車。
その後は慎重に走ってとりあえず3.5kmのコースを1周。
ロードだったら朝飯前の距離ですが、1周だけでもうんざりでしたがとりあえず2周。
それだけでバイクはこの有様。

で、色々なことが判明。

まず、予想通りだったのはタイヤがグリップしないこと。もう少し良路であれば今回のタイヤでも大丈夫そうな気はしますが、今回のコンディションではノブがすぐに泥で埋まってしまい滑りまくる。
泥濘路面もともかく、草地でも地味にスリップする始末。なけなしのパワーがスリップロスで食われるのは実に痛い。
また、空気圧も高過ぎた様子。タイヤの推奨空気圧の下限の3.4barに設定したのですが、それでは跳ねまくってしまいます。
2周目には2.7barまで落として跳ねはやや落ち着いたので、最終的にレースでは2.4barまで落としましたが、今度は漕ぎが激重に…。
次回は(あるとすれば)タイヤは再考の余地ありまくりです。

そして、これもわかっていたことではありますが、見た印象の斜め上をいくレベルでコースが厳しい。
細いシングルトラックあり、急なアップダウンあり、橋ありシケインあり。
コース設計者出てこいって感じです。
その上、上述のような見た目からして厳しそうな場所だけでなく、普通の平坦路みたいなところも路面抵抗はたっぷりあって、脚を休めるヒマは皆無。
よって心拍はずっと上がりっ放しでほぼインターバル域。キツい訳です…。
ロードに乗っていると高速走行でもドラフティング中などは脚を止めていられますが、そういった余裕がまったくないのがシクロクロス。
心肺への負荷がほぼ一定かつ高いという点で、同じ自転車競技とは言え、ロードよりむしろランに近い感じです。

筆舌に尽くしがたいものの、とにかくキツいということだけは判明。
試走でこの有様なのに本番はこれを30分続けなきゃならないと思うとうんざりします。

そして、試走終了から6時間の待ち時間。どう過ごせばいいのやら。
時間つぶし用にロードも持ってきていたのですが、結局出番はなく、他のクラスの観戦で意外なほど楽しめました。
まずはrqmdq437さんの息子さんが出場したジュニア・カデットクラス。
彼は我がチームで唯一のポイントを獲得しているエースです。

出走時間が早まってギリギリのスタートになってしまいましたが、それを感じさせぬ力走。

良くがんばりました。
ちなみに、うちのチームのお父さんも含めて、走っている子どもよりも親御さんの方がエキサイトしていて微笑ましかったです。

続くC2/C1では異次元のスピードを見せつけられました。
その後、knife963さんも観戦にいらっしゃってピットは賑やかに。
遠いところをありがとうございました。

そして、午後からようやく我々の出番。
今回我々が出場したC3クラスはエントリーが多く、3グループに分けてのレースになりました。
うちのチームもそれぞれのグループに振り分けられて、C3AがTAKEさん、C3Bがrqmdq437さん、そしてC3Cが私ということに。

という訳で最初の出番はTAKEさん。
スタート位置が最後方だったため、序盤最下位付近まで落ちてしまったものの、そこから怒濤の追い上げ。
数カ所で観戦しましたが、見るたびに順位を上げていました。
そして最終ラップもゴール前で2人を抜き去る激走!
素晴らしかったです!

続いてrqmdq437さん。
1周目を少し見ただけで招集が掛かったのでレースはほとんど見られなかったのですが、序盤からグイグイ飛ばしていました。
さすがです。

そして最終レース、私の番がやってきました。
最終的な出走人数は38人。
スタート順は五十音の逆順ということでほぼ最下位からのスタート。

TAKEさんに撮っていただいていた写真。
テンション低すぎです(苦笑)

テンションも今ひとつ上がらぬ状況だったので、さして緊張感もなくスタートしましたが、いきなりクリートキャッチに失敗。片面SPDは良くなかったか…。
最初の平坦セクションと続く溝走り区間でやや挽回するも、既に心拍は90%オーバー。これはきつい。
1カ所目の担ぎの前後でまたもやクリートが嵌らずタイムロス。
その後、短い舗装路区間に入るもペース上がらずズバズバと抜かれる。
朝の試走の時に比べると路面のコンディションはかなり良くなっていて、アップダウンのある区間ではライドオンでクリアしている選手も多かったのですが、私は脚力が足りずクリアできないこと多し。降りた方が自分的にはタイムが良いのですが、乗り降りがスムーズじゃないので周りからは離される一方。

で、2周目に入るとほぼ単独走に。とにかく踏んでも進まず、早く終わってくれと願うばかり。

そして最終周、気合いを入れて踏み直そうとしたその矢先に泥にタイヤを取られて派手に落車。
すぐに復帰するも、かなり後方を走っていた選手に追い付かれてしまい、敢えなく先行を許すことに。
その後はズルズルとペースダウンし、這々の体でなんとか完走。
キツかったですが、最初と最後の区間で応援をいただけたのでそこだけは頑張れました。

順位は出走37名中30位と散々。
バイクのせいにしようかと思いましたが、MTBでも速い人は速いので言い訳にならず…。
好成績を残すにはまずエンジンの強化。
高負荷に対応できる身体作りが必須だと感じました。
まずはメディオからだなぁ。最近全然やってないし…。